2010年6月アーカイブ

[第三次]シアターアーツ 43号 2010夏 6月22日発売

シアターアーツ43号

特集・ゼロ年代の演劇から──

巻頭対談 ニッポンの演劇 佐々木敦×西堂行人
座談会 ゼロ年代の演劇から 扇田昭彦×野田 学 ×梅山いつき×西堂行人(司会)
解 説
アンケート 国際演劇評論家協会会員に聞く2000年代のベスト舞台
2000年代ベストテン
2000年代演劇年表 2000〜2009
[論考]
ダンスのこの十年──とりわけコンテンポラリーと言われたダンスのこと 坂口勝彦
二〇〇〇年代のシェイクスピア上演は「人類の黄昏」を映す 桂 真菜

[第三次]シアターアーツ44号 2010秋は、9月22日発売予定です。

特集内容などは決まり次第こちらでご紹介いたします。

NODA・MAP『ザ・キャラクター』(作・演出=野田秀樹)
6/20(日)− 8/8(日) 東京芸術劇場中ホール(池袋) 9,500円
東京芸術劇場の芸術監督に就任した野田秀樹が1ヵ月半の本格的ロングランを敢行する。

ストアハウスカンパニー『Limit』(作・演出=木村真悟)
6/23(水)− 27(日) d-倉庫(日暮里) 4,500円
昨年、拠点の小劇場を閉鎖した前衛集団の新作。d-倉庫の空間とどのように出会うか。

『リア』(作=岸田理生 演出=金亜羅)
6/24(木)− 27(日) 座・高円寺(高円寺) 4,000円
韓国屈指の女性演出家が岸田作をどう料理するか? アラさんと25日のトークに出演。

西堂行人

シス・カンパニー「アット・ホーム・アット・ザ・ズー」(作=エドワード・オルビー、演出=千葉哲也)
6月17日(木)− 7月19日(月) シアタートラム、7,000円
従来の「動物園物語」に前編として「ホームライフ」が書き加えられた。

乞局「裂躯(ザックリ)」(作・演出=下西啓正)
6月16日(水)− 21日(月) 笹塚ファクトリー 3,000円
「家族」解体・創造の話だという、どういうシーンが出現するか・・。

劇団民芸「峯の雪」(作=三好十郎、演出=児玉庸策)
6月22日(火)− 7月4日(日) 紀伊国屋サザンシアター 6,300円
戦時下の問題作、生前未発表の戯曲だそうだ。


江森盛夫

新宿梁山泊『ベンガルの虎』(作=唐十郎 演出=金守珍)
6/18(金)− 24(水) 新宿花園神社 特設紫龍テント 3,300円(自由席)4,300円
(指定席)
唐十郎の名作を昨年に引き続き再演。やはりテント公演には期待が高まる。

新国立劇場主催公演『鹿鳴館』(原作=三島由紀夫 作曲=池辺晋一郎 上演台
本・演出=鵜山仁)
6/24(木)− 27(日) 新国立劇場(中劇場)15,750円〜3,150円
三島戯曲のオペラ化。世界初演。鵜山仁の台本と演出に注目したい。ちなみに鵜
山仁は今月の新国立劇場(大劇場)でも『カルメン』(再演)を演出している。
名作と新作と両者の演出の比較も面白い。

リオフェス2010『リア』(作=岸田理生 演出=キム・アラ)
6/24(木)− 27(日) 座・高円寺 4,000円
4回目を数える岸田理生アバンギャルドフェスティバル。『リア』を観ることで
日韓の演劇交流について考えてみたい。

嶋田直哉

シス・カンパニー『アット・ホーム・アット・ザ・ズー』(作=エドワード・オルビー、演出=千葉哲也)
6/17日(木)− 7/19日(月) シアタートラム、7,000円
実力派の3人が魅せるオルビー劇。『動物園物語』の前編にあたる『ホームライフ』が追加され、劇世界にどう深みが与えられるかに注目。

新宿梁山泊『ベンガルの虎』(作=唐十郎 演出=金守珍)
6/18(金)− 24(水) 新宿花園神社 特設紫龍テント 3,300円(自由席)4,300円(指定席)
一九七三年に状況劇場が初演した大作。相次ぐ夏の野外劇の目玉。

劇団鹿殺し『電車は血で走る』(作=丸尾丸一郎 演出=菜月チョビ)
6/18(金)− 7/4(日) 東京芸術劇場 小ホール1 3,900円
劇団結成10年記念公演。「半ドキュメンタリー」が込められた代表作。

藤原央登

FUKAIPRODUCE羽衣『愛死に』(作・演出・音楽=糸井幸之介)
6/12(土)− 22(火) 東京芸術劇場小ホール2 3,000円
小劇場でミュージカルをやっているFUKAIPRODUCE羽衣の新作。前作は3時間ちかい大作だったが今回は1時間半の濃密な舞台になってるという。

『頼むから静かに死んでくれ』(作・演出=ワジディ・ムアッド)
6/19(土)・ 20(日) 静岡芸術劇場 4,000円
Shizuoka春の芸術祭2010の招聘公演。昨年のアヴィニョン演劇祭で法王庁中庭で上演され絶賛を受けた、レバノン生まれのカナダ在住劇作家の作品。

SPAC『王女メデイア』(原作=エウリピデス 台本・演出=宮城聰)
6/19(土)・ 26(土) 舞台芸術公園野外劇場有度 4,000円
SPAC公演となっているが、主演の美加理をはじめ阿部一徳、吉植荘一郎などク・ナウカの主要メンバーが参加。SPACで宮城の指導を受けた俳優とク・ナウカ俳優陣との組み合わせがうまくいくか気になるところだ。

柾木博行

[第三次]シアターアーツ劇評講座開催のお知らせ

 「第三次シアターアーツ」では、現代演劇の先端的な問題についてのトークを「劇評講座」という企画で随時展開していきます。
 1960−80年代に海外公演を行なうことを「大航海時代」と名づけたのは、故太田省吾でした。その後、強い円マネーの後押しによって、海外公演は比較的容易になっていきましたが、それでも普段着で海外に行けるほど、事態は進展したわけではありません。
 おそらくこの状況が劇的に変わっていったのが、90年代後半以降ではないでしょうか。単なる海外紹介公演にとどまらず、相互交流を前提にした共同創作の途が探られ、国際共同作品がつくられることもさほど珍しいことではなくなりました。
 「ポストコロニアリズム」や「インターカルチュラリズム」といったタームが前面に浮上してきたのも、この時期です。そこで何が起こってきたのか。
 「第三次シアターアーツ」の編集部のメンバーである新野守広と野田学は、ドイツのベルリンとイギリスのロンドンにそれぞれ1年間と2年間、留学し、帰国したばかりです。彼らが視察してきた最新のヨーロッパ演劇を通して、現代演劇の先端的な問題について語り合いたいと思います。

水族館劇場『恋する虜』(作・演出=桃山邑)
上演中 − 6/7(月)駒込大観音特設蜃気楼劇場(駒込)4,000円
テント空間を駆使した大胆な水の演出と頑丈な役者体で定評のある水族館の荒事。

柿喰う客『露出症』(作・演出=中屋敷法仁)
6/4(金)− 8(火)精華小劇場(大阪難波) 2,500円
関西小劇場のメッカで東京芝居を見る。東京とはちょっと違った視点が垣間見えるはず。

エイチエムピー・シアターカンパニー『Politics! Politics! Politics and Political animals』(構成・演出=笠井友仁)
6/15(火)− 17(木)アゴラ劇場(駒場)3,500円
今年もまた岸田理生フェスが始まる。若い関西の劇団による豊穣なリオ言語の解体と実験。

西堂行人

青☆組「恋女房達」(作・演出=吉田小夏)
6/3(木)− 8(火)アトリエ春風舎 2,700円
吉田の舞台は一作々楽しい工夫がある。それに芝居も奥が深くなってきた。

「夢の痂」(作=井上ひさし、演出=栗山民也)
6/3(木)− 20(日)新国立劇場 5,250円
この舞台を観たら井上ひさしの芝居はしばらく観られないだろう。意をこめて観よう。

モナカ興行「木をめぐる抽象」(作=フジノサツコ、演出=森新太郎)
6/2(水)− 8(火)こまばアゴラ劇場 2,500円
モナカ興行は初めてだが、めきめき腕をあげている森の演出に期待。

江森盛夫

コクーン歌舞伎 『佐倉義民傳』(演出・美術=串田和美)
6月3日(木)− 27日(日)シアターコクーン 13,500円
コクーン歌舞伎も11回目。中村勘三郎らおなじみのメンバーが顔を揃える。歌舞
伎座、国立劇場、新橋演舞場とは異なる空間で歌舞伎を観るのはいつも新鮮な体
験だ。

文学座公演『麦の穂の揺れる穂先に』(作=平田オリザ、演出=戌井市
郎)
5/31(月)− 6/9日(水)紀伊國屋サザンシアター 6,000円
『風のつめたき櫻かな』に続く平田オリザと戌井市郎のコンビ。小津安二郎の作
品――『晩春』『麦秋』がどのように絡められるのかにも注目だ。

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団『私と踊って』(振付・演出=ピ
ナ・バウシュ)
6/8(火)− 13日(日)新宿文化センター大ホール他 13,000円
ピナ・バウシュ追悼公演。長らく上演されていなかった大作がいよいよ日本初演
となる。27名ものダンサーをどのように構成するのかが楽しみだ。

嶋田直哉

Cucumber+三鷹市芸術文化センターpresents 土田英生コレクションvol.1『─初恋』(作・演出=土田英生)
6/4(金)− 13(日) 三鷹市芸術文化センター 星のホールほか 5,000円
京都を拠点に活動を続けるMONO主宰・土田英生の代表作。劇団上演の持ち味(間と呼吸で魅せる抜群のアンサンブル)を豪華キャストでも実現させるか?

悪い芝居『らぶドロッドロ人間』(作・演出=山崎彬)
6/11(金)− 14(月) 王子小劇場 2,800円
人気急上昇中の京都の若手劇団。王子小劇場での東京公演も定着してきた。ここ数作で見受けられた、挑発と悪意のスタイル化という罠に気づき、脱却しようとしているか、見届けたい。

快快『SHIBAHAMA』(作=北川陽子 演出=篠田千明)
6/3(木)− 13(日)東京芸術劇場 小ホール1 3,300円
様々なジャンルの若いクリエイターで構成されるポップアーティスト集団、快快。今作は落語『芝浜』が定本。落語を換骨奪胎し、自世界に引き込んだハイバイ・岩井秀人との違いに注目。

藤原央登

青☆組「恋女房達」(作・演出=吉田小夏)
6/3(木)− 8(火)アトリエ春風舎 2,700円
「少女」と「女」の間を揺れ動く女性たちを描く吉田が、どんな「女房」を見せるか注目。

Cucumber+三鷹市芸術文化センターpresents 土田英生コレクションvol.1『─初恋』(作・演出=土田英生)
6/4(金)− 13(日) 三鷹市芸術文化センター 星のホールほか 5,000円
土田の作品がプロデュース公演で取り上げられて面白かったためしがない。それを自ら演出することで打ち破れるか、期待したい。

SPAC『若き俳優への手紙』(作=オリヴィエ・ピィ、日本語台本=平田オリザ、演出=宮城聰)
6/12(土)・ 13(日)静岡芸術劇場 4,000円
パリ・オデオン座芸術総監督である劇作家・演出家オリヴィエ・ピィが、芸術の存在意義問いかける作品。ひらたよーこの魅力を宮城がどう使うのかも気になる。

柾木博行